【確率】標本空間3 〜解説〜

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marumath1232.hatenablog.com

さて、どうでしたか。

解答1

 

まず、

 

今回の並び方の1番大きい標本空間の取り方は

 

4つの数字を並び替えたときの取り方です。

 

4つを並べる方法を全て書き上げます。

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以上の4!(=24)通りです。

 

そのうち

 

今回3つの中で右に3がくるという事象

 

は8通り。

 

 

 

 

したがって、答えは8/24=1/3となります。

 

 

今回、標本空間の取り方は

 

全事象が24通りとなる取り方です。

 

 

 

1つ1つの事象は

 

同様に確からしくおこります(=1/24)

 

解答2

 

 

標本空間の取り方を変えてみます。

 

3つの中で右に3がくるという事象

 

において、

 

 

4という数字は

関わりを持ちません。

 

ということで、

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つまり、

f:id:marumath1232:20191224000121p:plain



以上が、標本空間となり、

 

6グループ(6通り)が今回の全事象です。

 

右端が3になる事象は2グループ(2通り)より、

 

2/6=1/3となります。 

 

 

 

6グループにまとめられたのは、

1つ1つ同様に確からし起こる事象(=4/24)

まとめかたが求める事象の条件に合っている

ということが理由です。

 

  

補足

まとめかたが求める事象の条件に合っている

とは

グループ内に

求める事象の反例となるものがいない

ということです。

 

例えば、違う適当な4つの事象で、

1グループとなるグループ

を同じように6グループ作るとしましょう。

 

適当に1グループ作ったとき、

 

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とすると

 

右が3となる事象は3つしかありません。 

 

 

このグループは

 

右が3となる1つの事象としては

 

扱うことはできませんよね。

 

 

 

 

つまり、

 

求める事象の観点で見れば

 

こんな適当なグループを作ってしまうと、

 

求めることができないのです。

 

 

 

 

求めたい事象右が3である

 

という共通点でまとめることが

 

今回やるべきグループ分けということです

 

 

 

という面では、

 

4以外の並び方が

 

同じ事象でまとめるグループ分けは

 

 

"そのグループは3つだけ右端が2だ!"

 

ということも無くなるでしょう。

 

 

 

これが

 

まとめかたが求める事象の条件に合っている

 

ということです。

 

 

 

この考えは標本空間においてとても重要です。

 

しっかり理解しておいて下さい。

 

 

 

解答3

 

解答2では

 

まとめかたが求める事象の条件に合っている

 

ということについて述べました。

 

もっといいまとめ方は

ありませんか??

 

 

 

考えてみて下さい。

 

解答2では求めたい事象は2つになりました。

 

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もう一度質問します。

 

1つに出来ませんか?

 

考えてみてからスクロールしてみましょう。

 

 

 

 

解法

1.2.3の中で右端に3が来るのは1通り

よって1/3

 

 

今回の標本空間は

 

{1が右端,2が右端,3が右端}

 

です。

 

1つ1つ同様に確からしく起こる事象(=12/24)

まとめかたが求める事象の条件に合っている

 

 

ということが言えます。

 

まとめ

4つが並ぶ全事象をとってくるか

 

3つの数が右端になる

全事象をとってくるか

 

どちらが簡単に考えられるか明らかです。

 

今自分が求めている全事象でしか

 

考えられないのではなく、

 

 

"標本空間が移動出来ないか?"

 

"もっといい解き方があるはず。"

 

 

この意欲が、数学的能力を生み出します。

 

 

 

向上心のある確率勉強家になって下さい。

 

別解に意識してこれからも

 

取り組んでいきましょう!!!

 

お疲れ様でした。

 

 

 

 

類題

この問題の類題を少し考えます。

 

数えられないほどある宝くじのうち、

1等、2等、3等がこの順で引く確率を求めよ。

 

と問題があれば、

 

数えられない並び方を

 

全事象とするのは不可能です。

 

 

 

ですから今回は、

 

1等、2等、3等だけの並び方を

 

標本空間としてとります。

 

 

 

並び方は3!=6通り

1,2,3と並ぶのは1通りであるから

1/6です。

 

 

 

このように、

 

全体を並び替えることが出来ない問題でも、

 

標本空間を違うように取ってしまえば

 

解くことができるのです!

 

 

確率の考えが広がりますよね!!

 

 

全体を並ばせることができなくても、

 

 

確率の問題としては存在します。

 

 

実は大学の数学でやる分野で、

 

 

標本空間について、よく理解して入れば

 

 

出来ちゃいます笑

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以上、標本空間の魅力でした。

 

ではまた(^ ^)